かなしい皇居めぐりや -うた- [短歌]

この土も母との暮らし染みている朝顔咲くを愛でし葉月よ

この世ごときめねばならぬ夜なのにうたの遊びに憑かれておりぬ

双子っこあやす隣家のしあわせを聴けば父母ひたに恋しき

青紫蘇のまびき菜かめばしあわせもほのかに香る母よ元気か


涸れうたをうたうしかない夜もある父よ今ならわれにどう云う



こころ病むゆえに旅などかなわなき母を連れ来ぬ皇居見物

長女とはもう暮らさないという母と娘になるとは知らぬ二人の旅行

あの秋のさみしき十月二十日なり母娘ふたりの皇居見物

眠ってるように思えど美しと母言うクロマツの樹々、森を

外苑をカタカタカタと車椅子日比谷で和風パフェを二人で
(短歌研究11月号 うたう☆クラブ入選 加藤治郎コーチ選)

嫉妬心を抑えられない時間のないひと [短歌]

題詠ブログにも載せてますけど、ここにも掲載します。

まったくメイワクな話である。たいがいにしてもらいたい。



①時間のないひと=バアサン ②嫉妬心=いい歳をしてわたしが総合誌で誌上で作品をちょっとほめられたことが、それが壮年の男性歌人だったことだけに浅ましい焼きもちを焼く、あるいはちょっと総合誌上で作品を取り上げられたくらいのことが気に入らなく口汚く罵りヒステリックに反応をする


わたしは一応短歌結社に所属はしているが、総合誌への投稿で選者の歌人とのやりとりが誌上に載ると、若い人たちはまったくおかしな態度はとらないのだが、結社の古株で同人1のメンバーの一部のバアサン歌人にひどく嫉妬され、歌会に出てもその連中に異常なくらいの攻撃をうけてしまうので気味が悪くて作品の投稿だけしているという状態がつづいている。
なにせ歌会の最中に意味もなくじーっと睨みつづけているのだから恐れ入る。目があってもそらさずに睨みつづけているのだから、狂気さえ感じる。

なんでワタシなんかに・・・・と思う。わたしは別に権威ある短歌総合誌の新人賞の候補にもなったこともなく(毎年、短歌研究新人賞は2首のみ予選通過)佳作にもなってなく、ただ毎月の投稿欄に常連になっているだけの存在である。たまにうたう☆クラブで今月のうたう☆クラブ賞をもらったりしていた。

出る杭は打たれるというが、新人賞の候補になるくらい出過ぎるなら手出しはできないが、たぶん、わたしのようなただの投稿歌人なら潰し易く、年季だけは経ている記の女の嫉妬と嫌らしさの塊の一部の同人1のバアサン歌人には赤子の手をひねるようなものだと思われているのだろう。

この結社誌の8月号に

最近総合誌の最新号を読んだが云々の記事があり、

総合誌に投稿している歌人の詠む姿勢自体をいい加減なものとして否定していると取られかねない記述に本当に許しがたいものを感じる。

『力作もあったが、なかには知だけで捉えて手馴れたところで、読み手の共感を計算したかのような作品、対象と適度の距離感、ゆとりがほの見えるような一見上手そうな作品・・・』


ものはいいようである。


よくもまあ他人の作歌をここまで汚く描写し、またそれをわざわざ文章にして結社誌に投稿するということに、老齢に関わらず貴重なのエネルギーを注ぎ込めるものである。その根性は脅威に値する。もっと自分が楽しいと思うことに時間と体力を使いたいと思わないのだろうか。このような誹謗中傷にエネルギーを無駄遣いするという行為自体が、それこそ読み手の反応を計算しながらの非常に浅ましく卑しいものを感ずるというものである。 結社で年数を経て結社誌の巻頭に載るようになると(10月号では6番目)、実績のある歌人から評価をされた新人たちの作品も、こんな批評で片付けることができるようになるのだろうか。

結社のなかには総合誌に投稿している歌人も多くいる。


まだ歌壇のことなど何も解らないままただ詠うことが好きで、その作風に憧れた選者に自分の作品を取り上げられたことに希望を持ち始めた純粋な人たちの筆をモロに折らせることにもなりかねない。

なんという思い上がった発言なのだ。


総合誌の誌上の投稿歌人の純粋な作品は、このメイワク発言バアサン歌人の歌よりも瑞々しい感性で素晴らしいものが沢山ある。


だから私は、結社のこれらの心も醜い、若さと可能性に嫉妬し言葉たくみにつぶそうと筆を折らせることにもなりかねない発言をする一部のバアサン歌人が大嫌いなのだ。


ちなみに私は当然のことながらまったく無名の自分と比較して歌壇で評価されている歌人は大勢いますから、そんなことに一々傷つきませんけどね。好きなリコーダー演奏やデートや編み物や、好きな歌集でいくらでも前向きになれますから。歌以外にも自分の世界や居場所があればハタメイワクな発言をしなくなると思いますけど。

One Pieceの青キジに「だらけきった正義」があるように [短歌]

shurinaさん本日から短歌を日記代わりに詠もうと思います。


「だらけきった正義」との関連はまあフィーリングでくみ取ってください。[あせあせ(飛び散る汗)]

毎月の結社や、総合誌や題詠ブログはそれなりに緊張して投稿してますが

ここには、リラックスして、でもそれなりに締めるところは締めて推敲もしますが、日記代わりに短歌を詠みたくなりました。

きっかけは、昨日自分のペンネームでネットで検索してみたら嬉しいことに結社のある人たちがわたしの歌を自分のブログで取り上げてくれていたのを発見して

それと、自分でも忘れていた過去の作品もみつけて

これは日々の思いを短歌にしないとモッタイナイとおもったのですね。

短歌は便利ですよね。日記より短く三十一文字で表現できるんですから。


こんなこと言いながらも時々コケるとおもいますが、歌のストックをふやしていこうと思います。




One Pieceのマリンフォード編、面白かったですよねえ♪

わたし大将の中で青雉はキライじゃないんですよ。 実は結構いいやつだと思いません?

キライなのは赤犬(元帥になったのがゆるせん)[パンチ]

黄猿もキライ。 

わたしはこの作品はアニメから入ったから、漫画のほうは読んでいないんですがネットの噂だと青雉、海軍を辞めたそうですね。赤犬に負けて。

原作も読んでみようかな。

しかしっ今日の面接、どうなるかなあ・・・・オカンは合格さればいいね~って言ってくれたけど。

他にも応募者いるからね。

神様~っっっ

さあ、今日の一日のねぎらいに缶チュウハイ飲も[ビール]

あとで日記短歌、アップします。







お・も・し・ろ・い [短歌]



「たとへば君」四十年の恋歌

2010年に亡くなった歌人の河野裕子さんと、その夫の永田和弘さんの出会いから恋に発展するまでと、結婚出産、裕子さんのガンの発病、再発から帰らぬ人となるまで、河野さんと永田さん二人の文章で綴られてます。

まだ最初の方の、二人の出会いの箇所を読んでいるのですが、面白いんですよ~。

図書館でみつたんだけど、次に借りたい人が待ってるから早く読まなきゃ。

父の挽歌 [短歌]

父死にてホットケーキを焼く朝の淡々として母を起こせり


ひたすらに水色のレース糸を編む水色は父のように寂しい


緋の色が不吉と人が忌み嫌う彼岸の花に父の血もある


片付けることが供養といわれてる野田恵(のだめ)に劣らぬこの乱雑に


火の出でし階下の部屋と父母と住みしあの部屋手つかずのまま


The Road」というヴィゴ・モーセンテン演じたる父のごとくに彼は逝きたり


「思い出と鍵がある」けど妹よ不器用な父はもういないのだよ


デザインはコムサデモードを編んでいるおそらく少し枯れている喪に


同じ場所から生きなおせばいいのだと死の際に来しメッセージあり


妹はこころ優しきゆえ父はこの沙羅観音堂を選びぬ


洋菓子と揚げ物禁止令が出でただ酒のみを父とかわすか


敢えて編む華やぎ色のおくるみを父死にし日に生まれし赤子


編み色がアースカラーとなりゆきて父逝きしこと実感となる


霜月もはや半ばなり父生きていてほしかった髪を切らねば


喪失はゆらりゆらりと覆いたり葬儀費用で争いし夕


弔いのためと安定剤のため華やぎの色ばかりを編みて


長女だけがふらりぷらりと生きている父逝くことで怒りの言葉を


「三度目の月命日に文書く」と実感のなき喪中語れば


仏壇の部屋がカタンと鳴りにけり約束のうた聴かせぬ日なれば


思い出が少なき上の妹に父の伝言告げた荼毘の夜


「オーメンが父と初めて観た映画」末っ子娘の父との思い出



パワハラにもつっぱり生きる自分いて父の教えを懐かしんでる


悲しさにつけこむ隙を窺いぬアナタタチヨリワタシハシアワセ


ハトになり青空を追いかけたくて父逝きし日の清き青空


夫婦鳩の訪れを父記したり『しあわせのハト』と名づけし日々の


ロクデナシ娘が編んだセーターを父の眠れる棺に入れたり


喪失はじわりじわりとやってきて不孝娘を打ちのめしたり


明後日の出棺までを過ごす日の雑事のありて泣く暇はなし


父死にて三人姉妹黙したり通夜も葬儀も出せぬその夕


自らの腹の音にて目覚めたり給料日この五日前にて


夜明ければ眠れたかなど確かめる母子二人の生活となる


この今の価値は大したことなくて父は死にたり綺麗になって


「おかえり」という母がいて帰る家父が戻れぬことにも慣れて



白梅と空美しく許そうか病も人もひとの弱さも

20071123.jpg




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震災直後のときのうたと、うたう☆クラブ掲載歌 [短歌]

うたう☆クラブには「佐々木ゆか」というペンネームで投稿してます。

本音吐くブログが心地よい夜よ悲惨・被災につかれ果ててる


鬱陶しきほどの再開モニターに青空は絶望も吸いつつ


そのままの待ち受け画面ミラーには青みをおびたガラスの涙

‘待ち受け画面のデザインに鏡があるのですね。鏡とガラスという錯綜した画像を
想像しました。身近な携帯電話に美しく危ういイメージがあること。日常の脆さを象
徴しているように思いました’

‘’内は歌人の加藤治郎さんの批評です。

三首目は短歌研究のうたう☆クラブで加藤治郎コーチにアドバイスされながら作ったんですけどね。

この作品出来てみると、津波で亡くなられた方が持っていた携帯電話が被災したときのまま、携帯の機能も止まっているようなイメージもありますね。

〈青味をおびたガラスの涙〉も亡くなられた方の無念と悲しさが込められているようで、加藤さんに導かれてできた作品ですが、あらためて亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。



二首めはボツになったうたたけど、わたしは思い入れがあったので[あせあせ(飛び散る汗)]

震災ちょくごからテレビは行方不明だった家族の感動の再会シーンを、それも同じ人のばかり何度も放映していた局があり、馬鹿じゃないかと思った。

だってそんな人たちはほんの一握りで圧倒的に行方不明者が多いし

かつ働く会社自体がなくなったひとも沢山いるのに、感動の再会シーンや事業再開もそれがかなわない人の方が多いのに

一緒に放映されていた青空もなんだか空々しく見えたよ。それでこの二首目ができました。

あとから避難所の被災者からのメッセージを放送するようにはなったけどね。



ここからの記事は、うたう☆クラブで入選した作品を掲載します。

投稿月が順不同です、コーチとのやりとりした作品は完成品を載せていますが、後日選者のコーチの名前と紙上でのやりとりもアップしますね。


うたにとても遠いときあり人にとてもとおい時あり珊瑚のように
2009・4 穂村弘コーチ
♪短歌研究7月号のうたう☆クラブ賞ベスト10を小島ゆかり先生にいただきました。

炊飯器リンゴケーキにシナモンを入れて誤魔化すふたつの朝を
2012・4月号 横山未来号コーチとのやりとりで完成した作品です。


真夜の灯を消すことよりも今を生きることを耐えゆく詩が読みたい
2012・6月号 斉藤斎藤コーチ

空に咲く夏の花火よ声が好きで人間としてすきだったひと


午睡より覚めし音叉の響きなり風の呪力を呼びあいている
2005.6 小島ゆかりコーチ選

風花のはだへ髪へと降りきたり人々はみな空を見上げる
2005.6 小島ゆかりコーチ選


体当たりでわれの弱さを指摘する妹という友がいたのだ


ネジを売る仕事もありき妹よ精一杯にわれは生きてる

労働の足裏のほてりなだめつつ龍一郎の「キシガミ」を読む
2006.6 加藤治郎コーチ選

わたくしであるからわたしであるからと応えつつ行く冬の街道
2006.6 加藤治郎コーチ選

横向けば乳房は重き果実だと思いつつ恋愛小説を読む


小池真理子の描写のように無気力な中年女の一日となりぬ


おそらく飼ひ猫に似る体型のメス猫だらう饒舌な声
2007.3 加藤治郎コーチ選

ようやくに仕事をおえて向かい風おい風のなか母の待つ家


変わらない待ち受け画面ミラーには青みをおびたガラスの涙


本音吐くブログが心地よい夜よ悲惨・被災に疲れはててる




父死にてホットケーキを焼く朝の淡々として母を起こせり
2011.2月号 穂村弘コーチ選 ☆扇印


さくら餅風味蒸しパン香りなど楽しみてから父の口へと
2010.5月号 穂村弘コーチ選


恋愛につかう体力などなくてただ淡くあわく君を恋する


白梅と空美しく許そうか病も人もひとの弱さも



聖夜へとよそおいをする地下道はらせん模様の迷路のようで

道産のじゃがいも甘納豆を買う記憶がもどりかけの父なり
2006.10 加藤治郎コーチ選


ククホーと明けに鳴く鳩父記すしあわせのハトなのかもしれぬ


空突きてかけぬける風春なんてさびしいばかり父も老いたり


父の絵を描いてみようか叔父うつす桜の中の父の一枚


傍聴券獲得も生業としてヒト科海月が苑をただよふ


徹夜明けの高ぶりおさめるために飲む氷結果汁レモン酎ハイ


訪問者なき滞在日夕食は単一味覚にならぬ魚介を


タペストリー姪へ贈ろう金糸にて幻想虚飾の雪を縫いこみ


年々に老い病みてゆく父母よあへて嫁がぬわけでなけれど


CINEモードが死ねモードへと聴こえきて体液はもう臨界となる




どうしやうもなきロクデナシの娘なり風おだやかに父へ吹きゆけ

父見舞うのちに惣菜Aを買う今日はひたすら不味き酒なり


ネジを売る仕事もありき妹よ精一杯にわれは生きてる


☆宮崎駿「ハトと少年」奏でれば家族にしたき少女と少年
2005.9 加藤治郎コーチ選 ♪扇印をいただきました。

午睡より覚めし音叉の響きなり風の呪力を呼びあひている


客待ちて気狂いそうになるという真夜のタクシードライバーたち
2004.11 穂村弘コーチ選

一葉の胡麻の香りを楽しみてベビーリーフを常温にする


明日に逢う男を思へりラフといふことの優しき響きを噛みて



言いたきことなにもわからずただに見るサラダボールの中の銀ネジ


切実に神に祈りてかなえたし母にやさしくできる私を
200611 小島ゆかりコーチ選

有線のうたが聴かせるわれだけが苦しいのではないということ


薔薇の箱詰めのチラシをながめつつあと一年を生きてみようか


☆空冴ゆる冷たき冬がもどりたり妹たちよ声が聞きたい
2007.6 穂村弘コーチ選 

思慕うすくなるはずがない秋なのにキバナコスモスの淡きイエロー


てっぺんの枯葉をオーナメントとし時を楽しむ冬木老人

生きにくき世をただよへる葦たちよはたらくといふ喜びもある
2008.9 小島ゆかりコーチ選


夕映は無心の時が美しと飢えのこころをなぐさめている


生き方が下手と言いくる愛もありかけがえのない客であったよ
2007.2 穂村弘コーチ選


虚しさも生きの証か雑踏を行きつつタイルは楕円にかわる


究極の否定のことば思うとき警鐘のよう耳鳴りが来る
2006.9 穂村弘コーチ選

ごっそりと日銭がはいる噂ある蕎麦屋も越して駅前さびる
2007.7 加藤治郎コーチ選

家族詠 [短歌]

ようやくに仕事をおえて向かい風おい風のなか母の待つ家



この夜の静けさに母の寝息あり荒げし声をわれは悔いたり


すり林檎朝は美味しよ母とリスふたりがわれを頼る朝なり


家の風呂われのみ使うことになり母は施設に通いはじめる



「今は春」介護度査定に答えたる母の声なり明るき冬に


ネジを売る仕事もありき妹よ精一杯にわれは生きてる


このままじゃ母娘共倒れですという占い師おりき十九年まえ


わが硬くなりたる踵を鼻で突くシマリス・モモも母が恋しい


離れてはゆかぬやうにとわが婚を阻みし母を二年後に知る


さくら食うシマリス・モモよわが体つたい歩くは母恋しいか


われの放つ言葉が母の歩みさえ多分うばってしまったのだよ


ククホーと明けに鳴く鳩父記すしあわせのハトなのかもしれぬ

(父がホームに入所する前に番のハトが父の部屋に居ついたことがあります。認知症を発症して友人が離れてゆく中父は鳩の訪問を楽しみにしてました。 )


幸せは戸口から来るねえだから掃除をしてと妹は言う


タペストリー姪へ贈ろう金糸にて幻想虚飾の雪を縫いこみ


三姉妹容姿性格みな違うやから酔いつつ親を語りぬ


「オーメンが父と初めて観た映画」末っ子娘の父との思い出

(すえっ子の妹の父との映画デビューはなんと『オーメン1』でした。 普通小学校低学年ならアニメとか選びますよね。それを父は自分が観たいオーメンを選んでいたのです字幕ですよ。妹は字幕も初めてでしたが、何とかついていってそれなりに面白いと思ったそうです。父を偲んで姉妹で語って大爆笑の思い出でした。面白い父でしたなあ・・・。)


部屋前に新聞をおく音やさし孤独を知りぬ父であるから


年々に老い病みてゆく父母よあへて嫁がぬわけでなけれど


空突きてかけぬける風春なんてさびしいばかり父も老いたり


父の絵を描いてみようか叔父うつす桜の中の父の一枚


野生化をしてゆくリスの冬なりき手の生傷は増えゆくばかり


体内時計狂いつつあるリスを飼う真夜の帰宅に指を噛まれて


どうしやうもなきロクデナシの娘なり風おだやかに父へ吹きゆけ


父見舞うのちに惣菜Aを買う今日はひたすら不味き酒なり


学生の頃の雨日の配達を思いつつ漕ぐ父の自転車


ネジを売る仕事もありき妹よ精一杯にわれは生きてる


宮崎駿「ハトと少年」奏でれば家族にしたき少女と少年


母を呼び三キロ西の花火見るベランダに立つ二人の花火


取りあえず父が生きれば生きられる悲しみもまた増えてゆく生


要介護の母とただただ座りつつテレビ見ており人に疲れて


体当たりでわれの弱さを指摘する妹という友がいたのだ


切実に神に祈りてかなえたし母にやさしくできる私を


グラスワイン頬染む妹の恋人を語る言葉にうつる甘みよ


有線のうたが聴かせるわれだけが苦しいのではないということ


眠れずにいた母とするあの朝の祈りもすべて宿命として


空冴ゆる冷たき冬がもどりたり妹たちよ声が聞きたい


松林斑なる陽の陰に入りしばし祈らむ恩ある汝を


守るべき者らのため黒豆を煮るおだやかさつづければいい

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どうして総合誌に投稿するのを感情的に結社の一部の古株は敵視するのか [短歌]


あっ編み物ではなく私のもうひとつの趣味の短歌のことなんですけどね。


ここ8年ほど某専門誌に投稿していて


月毎の小さな賞は何度かそこから戴いていたのですが…

最近一時期離れていた短歌結社に戻り

リアル歌会に久々に参加したら

主の嫉妬深いおばあ様方が、ワタシが発言している訳ではないのに

凄い形相で睨みつけていた。

私の短歌への感想を大人気ない感情的な様子で

しかもうたを詠む気をなくさせようという魂胆ミエミエな(¬з¬)


幼稚な言い回しをしてましてね[e:778]。

笑ってしまいました。

この結社のウェブ歌会での初回参加では、ある壮年歌人さんわたしが肯定的な批評した直後に

このうたは所詮単なる思いつきの短歌なんて


どうみても負け惜しみを言って来るんですよ(^_^;)


馬鹿じゃないかと思う

あの専門誌だって、権威ある専門誌ですよ。


変な作品を入選させる訳がない。

要するにこの結社の一部の人たちは、目障りなのをつぶそうとしているんです。

何人かあの結社から離れた人たちもいるし

そんな下手な作品ばかりだったら、歌壇に読んでもらえる出版社から歌集出版の案内だって来るはずがない。


それなのに、投稿歌人は結社内活動のみの歌人よりレベルが低いとこの方はあちこちの歌人のブログでいつまでも言っているわけです。


こんな心の汚い連中に汚されないように、一定の人たちからは

距離をおこう。

いい人もいるけどね。

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人事詠 [短歌]

まだストックがありますので追々upしますね。

身をほろぼすほどの怒りでなけれどもとらわれぬやう前を向きたし


夕映は無心の時が美しと飢えのこころをなぐさめている


虚しさも生きの証か雑踏を行きつつタイルは楕円にかわる


究極の否定のことば思うとき警鐘のよう耳鳴りが来る


酷薄の言葉を受けしことなどもよくあることと忘れ生き継ぐ


うたにとても遠いときあり人にとてもとおい時あり珊瑚のように


ひとつふたつ星こぼれたり信じたること美しき夜に友らと

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結社誌掲載歌 [短歌]

e5c1d5f5.jpg二百円高き上寿司頼みたり二ヶ月ぶりの父の見舞いに

使い方忘れたはずの箸使い父うれしげに寿司を頬張る

一時的にはならないで感情をあらわす父よ直ってほしい

食事処併設をする弁当や見舞いのあとは呑みたくなりぬ

20070930.jpgいつの間に栗鼠も家族になってゆく忘れたきことふえるかわりに

この列車汽笛といふもの鳴らすらし久しく聴かぬ種類の音を

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