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安眠妨害 [日記短歌]

アキハバラ無差別殺人の同胞がわが住む部屋の真下にぞ住む


クズどもが夜毎に騒ぐ寮友となれば安眠スペースを選る


大地震(おおなゐ)が近しと騒ぐ世となればここで寝ぬるも嘉しとするかな


母見舞い費やすときで濃密になりゆくわれが寝ぬるまでの刻

父のうた [日記短歌]

昏くなりゆく父の脳にして歩みは悲し園をめぐれば

うた-夕映えは・・・ [日記短歌]

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夕映は無心の時が美しと飢えのこころをなぐさめている

うたう☆クラブ 2007年1月号入選 栗木京子コーチ選


「この募集締め切りました」ということの言外にあるほかの理由が

きびしいっす。

いまは

ひたすらうたのおけいこを

チュウハイを… [日記短歌]

チュウハイをひっかけ吹きぬリコーダー酒のちからで音に酔いつつ


シマリスの餌かそれともなりきりぬゴーヤの葉蔓でいいか蟷螂


勉強はしそこねたけど妹よ今宵花火で父を送ろう 
(題詠ブログ投稿歌)

今日のうた [日記短歌]

「まだ君を恋している」を母は聴きわれは編みゆく今日の見舞いは


「また4、5日したらおいで」という母の笑みでおさえた寂しさをみる


まだ職のきまらぬ心もとなさに今日は来たんだ家族のそばへ



父の公園 [日記短歌]

昨日は帰宅途中、以前よく行っていた公園を通りかかったので懐かしくなって写真をとりました。

この公園は亡き父も定年退職者、年金受給者仲間(ようするにヒマだけどあまり金がない)の友人とよくすごしていた所です。

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うた

ラーメンの丼持ちて居眠りぬ父でありにき養うために


部屋前に新聞をおく音やさし孤独を知りぬ父であるから

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あの樹々のむこうが父の在りしころ友とすごした憩いのベンチ

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家族らと生きることをも忘れゆく深き孤独の父を放りて
(題詠ブログ投稿歌)

避けられて無人のベンチみつめてた呆けゆく父友はさけてた
(結社誌投稿歌)


ローンサム・ハヤト [日記短歌]


『ローンサム隼人』

昨日図書館で見つけました。
郷隼人って歌人聞いたことあるなあ…誰だったけ、とパラパラ歌をみて良いうたがけっこうあったので、とここで刑務所のうたが出ればすぐにわかったんですけど。

アメリカで殺人事件を起こした終身刑の囚人なんです。

遠いアメリカの地で死ぬまで身内にあえないということや不孝を後悔している歌、独房生活の歌大変興味深かったです。
 
収監されてから母親だけはガンとして一度も手紙を書かずにいたのに10年後にようやく母から手紙が届いたのですけど

一度も英語なんか書いたことがない母親のたどたどしい文字のことを詠ったものとか・・・・


父親の介護疲れを手紙で言ってくる母親にどうにもしてやれない嘆きとか、心を打たれます。


今日のうた


郷隼人著すHellな監獄とリアルにかさなるインペルダウン


流感で独房に臥す歌のよう途絶える見舞いに母風邪をひく


今日の見舞い母の不安をひとつとる「おしっこはちゃんとでてるよオカン」


拭いたし利己的な日を母よ母笑顔の記憶もっとふやそう
(題詠ブログに投稿した歌です)

逢えるだけ幸せってことですね。

今日のうた [日記短歌]

日によって重かったりゆるかったりお馬鹿だったりするけど

ハッでもここに日々アップしてたら結社雑誌に投稿するエネルギー残ってないかも・・・・・

そっか・・・・そうなったらやっぱ非公開でストックためるか。すでにコケてます。

まあ今日はアップします。


発案は黒木瞳よりわれが先ホットケーキミックスで作るお好み焼きは


母の問う「食べているの」にうながされマトモな一汁一菜となる


「探検をしよう」と記す父なりき消えゆく記憶知っていた日に


これから「たとへば君」の続きを読みます。二人の家族詠、相聞歌素晴らしいです。

多分、これにも触発されたのだと思います。

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